お知らせ
内外ニュース前会長で政治評論家の清宮龍(87歳)は、昨年11月末に膵臓癌がわかり、療養中のところ、平成28年2月6日午後5時11分に逝去いたしました。ここに生前のご厚情に感謝し、謹んでお知らせいたします。
前会長の清宮は、昭和3年東京生まれ。25年東京教育大卒業後、時事通信社に入社。政治部、首相官邸キャップ、沖縄特派員、モスクワ特派員、海外部長、整理部長を歴任、48年退社、政治評論家に。昭和52年「自由社会研究会」を組織し、事務局長に就任。この会から現在までに竹下、海部、宮澤、羽田、橋本、小渕、森、安倍、麻生と9人の首相が輩出しています。昭和60年内外ニュース社長に就任、平成17年会長、23年退任。著書に『沖縄戦史』『指導者達の素顔』、近著『敗戦70年目の節目に思う』など多数ありますが、酒を飲むことも含め“自由”を愛し、それ故多くの方々の信頼を得、幅広く深い交友関係を構築されてこられました。死去に際し、本来ならば、この多くの方々、会員・読者の皆様にご連絡を差し上げるところでしたが、葬儀に関しては、“家族葬”というかたちで執り行いたいとのご遺族のお気持ちに沿って“訃報”を広げないようにして参りました。この点、お許しくだされば幸いです。
葬儀に参列された方々に喪主の清宮由見子さんが、次のような「ご挨拶」をなされました。ご本人の了解を得ておりますが、清宮龍氏の様子、奥様の気持ちがわかるという意味で掲載させていただきます。
『本日は、清宮龍の為にご会葬くださいまして有り難うございました。11月20日に胃の上が重たいと消化器外科を受診、25日に胃カメラを受けましたら、膵臓癌がわかりました。主治医の先生方とご相談、ご指示で本人には告知せず、抗癌剤治療や手術はせず普通に過ごさせようということになりました。12月19日に相模で歩いてハーフラウンドプレーしたのが最後のゴルフになりました。暮、お正月は自宅で過ごしておりましたし、二人で歩いて六本木まで買い物に行ったりしておりました。
先月26日、三田病院に入院、手厚い治療を受けておりました。本人は快復を信じておりましたし、今年7月28日には米寿を迎えますので、その時は盛大にお祝いをするぞと楽しみに話しておりましたが、2月6日痛みも苦しみを訴えることもなく逝ってしまいました。
本当に長い間お付き合い頂き、有り難うございました。
喪主 清宮 由見子』
私、いや私達にとって大きな支柱を失ってしまったという思いが強いのですが、問われるのは清宮さんの指導を受けた私達の今後であると認識しております。その意味で今まで以上の皆様のご指導、ご協力、ご支援を受け、変化する状況のなかで、質の高い、考える素材を提供する言論機関として強く歩んでいく所存です。今後とも宜しくお願いいたします。
平成28年2月 代表取締役社長 千葉 榮爾